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式場隆三郎編。昭和14年初版、山雅房。画像のとおりボロボロの状態ですが、極めて珍しい一編です（ネットでの出品もこの一冊だけだと思います）。残念ながらデジタル公開もありません。虐げられたハンセン病患者の自己表現、アウトサイダーアートの嚆矢、また当時の患者たちの様子を知るための資料としても読むことができます。両表紙いたみ、うしろ袖切れ。端歪み、折れあと多。やけ、経年シミ多。書き込みはありません。目次・序・光田健輔/1・序・林芳信/3・自序・式場隆三郞/5・第一部　小說・望鄕歌・北條民雄/3・靑年・光岡良二/43・母斑・麓花冷/65・蛸・內田靜生/83・津木門七・於泉信夫/99・許六・土谷勉/123・切斷・城田肇/141・老犬物語・藤田穗心/155・紅紐・關屋文治/167・骨壼・眞崎伸二/183・血族・今泉美雄/197・第二部　隨筆・評論・地蜂・樺野一次/219・爐邊二題・大津哲緖/226・野良猫と弓・杜芙蓉子/230・現實の故鄕・早川兎月/234・療養所文藝の暗さに就て・於泉信夫/239・癩文學私論・森田竹次/244・第三部　詩・短歌・俳句・兒童詩・夕雲物語・東條耿一/253・子供と豚・杜芙蓉子/259・呻く獅子・定道一樹/262・何の幸ぞ・筧雄次/264・秋の詩抄・大津哲緖/265・松の花・河野和人/267・幼兒・伊藤秋雄/268・短歌集/269・俳句集/276・兒童作品/284・第四部　癩文學について・癩者の醫學と文學・式場隆三郞/291・北條民雄君と語る/293・癩者の愛情・心理/298・癩文學を選して/304・癩者の文學の將來/309・北條民雄と癩文學・川端康成/313・癩療養所文學の展望・武藤次郞/319・救癩夜話・遊佐敏彥/327・北條民雄・明石海人その他・多田貞久/339・北條民雄と明石海人/342・「小島の春」と長崎さん/347・靑年癩醫の手記・日戶修一/351・癩硏究秘史/353・今日の癩療養所/358・未感兒童/363・北條民雄/367・日本の癩/371